代替療法。医師からは辛い言葉しか聞けなかった。でも、免疫療法を受けている病院からは聞きたい言葉が聞けた。 この辺に代替療法に走る患者の気持ち、行動がかくされているのかもしれない。 代替療法にひどく否定的な医師もいる。 でも、人間は誰でも認められるのが嬉しい。 「治りません」といわれるより「治りますよ」って言われたい。 うさんくさい健康食品のガイドブックには言われたい言葉が書いてある。 それに縋ってしまうのだ。 どうしてそういう患者の気持ちをわかってくれないのだろう。 確かにそれを食い物にしている業者は許せない。 だったら、嘘でもいいから「絶対治りますよ」って担当医師が言えばいい。 もちろん、家族に了承を得た上で。 この治療は効くかわかりませんって言われて治療を受けるより、 この治療で大体は治ってますよって言われた方が効果は絶対増大する。 断言できる。 私達は始めに親戚が進めてきた、とてもまずい健康食品を試した。 そして、水溶性キトサン。アガリクス。冬中夏草、アラビノなんとか。 どれもかなり高い。 再発したのはすべての健康食品を食べつくし、免疫療法も終わってからだから もしかして…という思いはある。でも、盲目的に信じていたわけではない。 健康食品で癌が治るとは思っていない。 癌に効くんだという気持ちで摂取していることに意味があるのだ。 何か縋る物が欲しかった。 ただの水でも「これを飲めば治りますよ」と言われれば飲んだ。 「これを~すれば治る」 この言葉が聞きたいだけなのだ。 夫の場合、それが玉川温泉だった。 |